がんの終末期、緩和ケアと介護施設の役割
2019/01/31
病院より生活の場である介護施設の優位性を再考してみます。
2019.1.30 ONLINE DIAMONDより引用させていただきました。
とても気になるタイトルです。
少し浅川澄一氏の言葉を抜粋してみます。
穏やかな暮らしの先に、穏やかな死がある
「人として大切にされていた」
自然な死を受け入れる素養
過剰な延命治療が不要な痛みと辛さを味わさせている。
「安らかな死」「幸せな死」への希求は国を問わないはず。
『死なせる医療』
がんは、認知症と同様に老人特有の障害とみても過言ではないだろう。
つまり、老衰とともに現れる症状といえるのではないだろうか。
細胞の機能劣化が最終段階を迎える時に、さらなる延命処置は自然の摂理に反すること。
人間を含め命は必ず幕を下ろす。命がある限り重視されるのはQOL。
日常生活ではあり終えない痛みを除去すること、すなわち緩和ケアが最優先されるべきだろう。
介護保険を利用する特別養護老人ホームでは基本的に診療報酬適用の医療サービスが提供できません。
そこには配置医師制度が適用され健康管理と療養指導が行われています。
きちんと理解した上で、配置医師と主治医を使い分けるのです。
しかし、特例として末期ガンと看取りに関しては診療報酬の対象とされています。
それはがん終末期の緩和ケアのためにあると私がは理解しています。
浅川氏が指摘するように治療ができない特別養護老人ホームだからこそ、
ある病気、ある状態に対して治療をする病院より優位性がある場合も少なくありません。
「治療の場」ではなく「生活の場」だからなし得る人の営み
「Cure」から「Care」へと言われて久しいですがこの仕組みを知っている特養運営者は少ないような気がしています。
あらためて特養をはじめとする介護施設の役割を再考してみます。
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福祉ジャーナリスト 浅川澄一氏(元・日本経済新聞社編集委員)記事