人は記憶でできている 認知症ケアへのアプローチ
2021/05/15
介護と記憶
言葉、味、介護
介護を脳科学からアプローチしています。
東北大学スマート・エイジング・カレッジ東京で脳科学者の川島隆太教授陣からたくさんのことを学んできました。
その一部から、介護を考察しています。
人は言葉で考えます。
言葉は記憶です。
新しい情報が入ってきて持っている記憶と結びつきあって「そうだ、そうだ」と再生されます。
記憶の量が少ないと再生されることも少なくなり、薄っぺらい思いつきになるかもしれません。
たくさんの情報をストックしているとアウトプットも深くなります。
年齢の影響も大きく 30歳までは新しい情報と古い情報のスーパーダイジングが起こりにくいそうです。
発想には一定量の情報・経験が必要となります。
食べ物を口に入れて美味しい、甘い、苦い、辛い、酸っぱいなど味覚は記憶でできています 。
これは母の匂い、父の匂いは忘れません。
言葉で表現することは難しい匂いですが、記憶としては古く忘れることはありません。
記憶についてごく僅かの事例を示しましたが これらを介護、認知症ケアに応用していくことになります。
特に短期記憶が失われやすい高齢者の記憶 接し方やコミュニケーションへの応用が求められます。
認知症ケアへの道ですね。