帰省する老人ホーム
2023/08/12
帰る「家」
家族が帰省する親が暮らす老人ホーム
日本中が移動する季節
特に故郷を離れて暮らしている人は帰省したいですね。
そして帰りたい場所は「親が暮らす家」
もし、親が老人ホームや高齢者住宅で暮らしているのであれば
帰省先はそこになるかもしれません。
そこから、「家」を考えてみましょう!
家とは帰るところ
帰りたいところ
出かける場所ではありません。
帰巣本能
まさしく、そこが「家」
親が老人ホームへ入居されていたら
その老人ホームが帰省先であり「家」です。
それでは老人ホームは「家」の要件を満たしているのでしょうか?
いつもそんな議論を繰り返してきました。
夏休み、お盆
多くの人が移動します。
どこへ
行楽地を目指す方も多いと思いますが
故郷へ帰省する人も多いと思います。
お盆ですから「墓参り」
遊ぶ人がいれば、そのために働く人がいます。
お互い様でバランスをとっている社会です。
老人ホームはこの時期はどうでしょうか?
一日24時間、一年間365日
一秒たりともサービスを止めることなく
高齢者の方々の生活を支えています。
検索件数が増える老人ホーム
Googleなどの検索件数向上を専門としている方と調べてみた事があります。
夏休みシーズンは老人ホームの検索数が増えます。
なぜでしょう?
普段は遠く離れて暮らしている家族が
親や祖父母が暮らしている老人ホームを訪問するために
場所検索をしているからでした。
介護保険が始まった頃
約20年前は
老人ホームのお盆
自宅へ一時帰宅する入居者が結構いたものです。
しかし、核家族化、老人ホーム入居対象者の重度化が進み
それ自体が難しくなりました。
以前は特別養護老人ホームの報酬制度の中に
一時帰宅支援加算のような帰宅を推奨する項目がありましたが
今調べてみたら加算項目が見当たりません。
(直近の介護報酬事情に詳しい方は教えてください)
私は以下のように解釈しています。
老人ホームは一時的に「入所」する場所ではなく
人生を終えるまで
生ききるために「入居」する「家」になりました。
そこへ家族がやってきます。
家族が帰省する場所は「親の家」
だからこそ、老人ホームが家族の帰省先になったという事です。
故郷へ帰省する
親に会う
親のもう一つの自宅は老人ホーム
帰省する老人ホーム
そこでまた新しい出来事が生まれ
記憶が刻まれていきます。
入居者はすぐに忘れてしまうかもしれませんが
人としてとても重要な営みです。
後悔しないためにも
気を付けて帰省してください。
それを支える老人ホーム職員の皆さま
いつもありがとうございます。
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