「エイジング・サポート・セミナー in 盛岡20150124」の講演内容の案内
2015/01/10
「エイジング・サポート・セミナー in 盛岡20150124」の講演内容のご案内です。
主テーマは「いのちをつなぐ看取り援助」です。
それを特養の実践からご紹介してまいります。
その過程でよく聞かれるのが「どこからが看取り援助のスタートですか」という質問です。
制度的な根拠は3点ほどありますが、
「医師が一般に認められる医学的見地に基づき回復の見込みがないと診断する」ことから始まっていきます。
すなわち、もう病院で治療、回復を求めないという判断からスタートしていきます。
さらに特養の入居者の場合、多くは口から食べることができなくなるところが起点となっています。
口から食べることができなくなったこと自体を病院で治療・回復を望むことが難しいからです。
口から食べることができなくなってきたから、死を迎える時期なのだ。
死を迎える時期が近づいたから、口から食べることが難しくなったのだ。
それは、いのちを支える重要な判断だからこそ慎重に行っていきます。
そこで導入しているのが「摂食嚥下機能評価」です。
すでに介護報酬の加算項目の一つです。
そして4月からの第6期介護報酬改定において、「口から食べる楽しみの支援の充実」、すなわち経口維持等の加算項目が評価される予定です。
現行の経口維持加算で評価されている栄養管理に加え、食事観察(ミールラウンド)やカンファレンス等において咀嚼能力等の口腔機能を踏まえた経口維持管理のサービス提供が評価されます。
介護報酬は全てが下がる訳ではありません。
必要なところ、頑張って成果を上げたところへ費用を回すための改定でもあるのです。
私はこのような出来高的報酬あるいはプレミア報酬的なものが増えていくことに期待をしています。
さらに私は150人を超える看取り援助実践から、実はこのプロセスが看取り援助には必要不可欠だということに気が付きました。
そしてこれらを実践する能力をもたないと、
これからのエイジング・サポートや介護経営は難しくなるとみています。
このような情報提供もさせていただくセミナーです。
是非、ご参加いただき、ともに情報交換しませんか。
心から、お待ち申し上げます。
掲載写真は内視鏡による摂食嚥下機能評価の研修風景です。