株式会社エイジング・サポート

【エイジング】老い、介護、死

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いのちをつなぐ看取り介護

いのちをつなぐ看取り介護

2024/12/02

エイジング、介護、死を考える散歩のひととき

12月の冷たい風が隅田川沿いを吹き抜ける朝、私は建物の中に戻り、エイジングについての考えを深めながらこの音声配信「ウエル・エイジング・アワー」を収録し、このブログの題材にしています。

早朝の散歩では、季節の移ろいを感じつつ、鳥の動きや水面の揺らぎに目を向け、心を静める時間を過ごしました。
この日常の中にある変化は、エイジング、つまり老いと密接に関係していると感じます。

散歩から見える「歩く」という行為の価値
最近、散歩中に他の歩行者を観察するのが習慣になっています。
同じ道を歩く人々の姿勢や歩き方に目を向けると、日々の生活の質を高めるヒントが得られることがあります。

先日開催した介護ビジネスグループコンサルピッチ大会のプレゼンで、ノルディックウォーキングが姿勢改善に有効だという話を聞き、あらためて再確認してみました。
ストックを使うことで姿勢が整い、上半身と下半身の連動がスムーズになり、歩行が全身運動へと変わる感覚を実感することができるようになりました。

朝の散歩は、ただ身体を動かすだけではなく、心と頭も整える行為です。精神科医の先生が「朝日を浴びながら歩くと仕事のパフォーマンスが上がる」と話していたことを思い出します。
歩くことで得られるリズムや集中力の向上は、私にとって欠かせない日課となっています。

老いと介護、その先の死を考える
散歩中の思索は、自然と「老い」「介護」「死」というテーマに向かいました。

介護における「看取り介護」という概念は、命が終わりに近づくプロセスをどう支えるかを考えることです。
しかし、看取り介護は死そのものを支援するのではなく、その人が人生を全うする過程を支援することに重きを置いています。

医学的・法律的な死の定義は、脈や呼吸の停止、瞳孔の開放といった具体的な指標によるものです。

一方で、社会的・文化的な視点では、「死」という概念はより広がりを持ちます。例えば、宮沢賢治の詩やゴッホの絵画のように、亡くなった後もその人の作品や思想が生き続けることがあります。
それは、いのちをつぐ行為と呼べるでしょう。

死を文化に、世代をつなぐ仕組み
日本の介護現場では、「看取りを文化にする」という表現が用いられることがあります。
看取り介護を単なる終末期のケアとしてではなく、人生の物語の最後をどのように受け止めるかという視点で捉えています。
そこには、いのちのバトンタッチや記憶をつなぐ役割があります。

私が現在準備を進めているウエル・エイジング・アカデミーのオンラインスクール「世代掛け橋スクール」では、こうした視点を大切にし、世代間で知恵や経験を共有できる場を作りたいと考え企画中です。

これは、単に高齢者から若者へ知識を伝えるだけではなく、お互いに学び合い、支え合う仕組みです。
医学的・法律的な死がいのちの終わりであるならば、文化的・社会的な視点ではいのちをつなぐことでその人の存在が続くと信じています。

これから、ここから〜いのちをつなぐ未来を見据えて

老い、介護、そして死というテーマは、私たちが避けて通れない課題です。しかし、それは悲観的なものではなく、新たな希望を見出す契機でもあります。
いのちをつなぎ、記憶を共有し、世代間で価値を生み出す仕組みを築くこと。
これこそが、私たちが目指すべき未来の形ではないでしょうか。

ぜひ、朝の散歩で感じる小さな気づきから、これからも新たなエイジングの形を見つけていき情報発信していきます。

今日も良い一日をお過ごしください。

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