「エイジング・サポート・セミナー in 盛岡20150124」講演内容の紹介
2015/01/11
「エイジング・サポート・セミナー in 盛岡20150124」講演内容の紹介
「平成27年度介護報酬改定(案)」
特別養護老人ホームの看取り介護加算の見直しについて(案)
は以下の通りです。
介護報酬引き下げの中における、数少ない引き上げ項目ですから重要ポイントです。
新たな要件は以下の通りです。
1.入所者の日々の変化を記録により、多職種で共有することによって連携を図り、看取り時期早期からの入所者およびその家族等の意向を尊重しながら、看取り介護を実施すること。
2.当該記録等により、入所者およびその家族等への説明を適宜行うことを追加し、死亡日以前4日以上30日以下における手厚い看取り介護の実施に対して単位数を引き上げる。
キーワードを拾ってみましょう。
「日々の変化を記録」
「多職種連携」
「看取り期早期」
「入所者&家族の意向尊重」
「記録に基づく適宜説明」
目新しい表現ではありません。
しかしこれが看取り介護加算引上げの要件となるとしたら、介護サービスの実践、そのマネジメントを大きく変えていかなければならないことに気が付きます。
多職種連携によって看取り期の根拠を見極めた上で
本人や家族への説明が基本的要件となります。
当たり前過ぎる要件ですが、この当たり前がいかに難しいか。
昨日できたことが、今日はできなくなる
それはなぜ起きたのか?
ケアが悪いのか?
誰が悪いのか?
食べることができなくなる
それは病気なのか?
病院へ行ったら治るのか?
老いの果てなのか?
何をするべきなのか?
「なぜ? なぜ? なぜ?」
本人、家族らの葛藤はエリザベス・キュブラー・ロスが「死の受容五段階」で示すように
「否認」→「怒り→「取引」→「抑うつ」を経て、「受容」段階へと向かいます。
私たちはプロとして、この全プロセスに適正な根拠を持って対応していかなければなりません。
すなわち「いのちをつなぐ看取り援助」はこの準備から始まり、その実践を経て、さらに物語化することによって新たな価値を生み出すのです。
私はここに介護報酬改定のポイントがあると思っています。
この実践こそがエイジング・サポートの基本です。
このような実践事例から新たな情報提供を
「エイジング・サポート・セミナー in 盛岡20150124」で行います。
皆さまの、ご参加をお待ち申し上げます。
〔主催者〕エイジング・サポート実践研究会
代表/小川 利久