入居者から学ぶこと〜その1
2017/11/17
いのちをつなぐ
以前、施設長を務めていた兵庫県にある特養の看護師さんから連絡がありました。
入居者のMさんが看取り援助の下で、安らかに旅立ったそうです。
当日、単身赴任をしていた私のために地元農家から美味しいトマトやお饅頭を取り寄せてくれました。
時には外食にも誘っていただきました。
特定の入居者に対するえこひいきという意見も無かった訳ではありません。
しかし、それがMさんに対して私にできるささやかな生活援助でした。
そこの施設長を辞めてから15年経ちました。
その間、数回電話をいただきました。
いつまでも、私の健康や仕事を気遣ってくれたMさん。
きっと私のことを心配することが生きる力になっていたのかもしれません。
いや私こそが、支えようとして支えられていました。
特養の施設長冥利です。
ご冥福をお祈りします。
Mさんのいのちをつないでいきますので
どうぞ、これからも見守りください。