メリークリスマス! 日常と非日常のつなぎ方
2021/12/24
笑顔で「メリークリスマス!!」
老人ホームの非日常と日常のつなぎ方
クリスマスはイエス・キリストの降誕を記念する祭りです。
クリスチャンの方も
そうでない方もなんかワクワクしますね。
ヨーロッパやアメリカでは
基本的に自宅で家族と過ごす日だそうです。
コロナ禍の日本
今年は自宅で迎える人が多いのではないでしょうか?
おそらく全ての介護施設や老人ホームでは
「メリークリスマス!!」がこだましています。
私の老人ホーム施設長時代を振り返ります。
介護職員たちがご入居者に喜んでもらうために
施設内を飾り付けて
さまざまなイベントを作り上げました。
こういう時の介護職員たちの結束力は素晴らしく
キラキラ輝いていました。
「サンタクロースは誰だろう!?」
思いやりが伝わるんでしょうね。
ご入居者はニコニコ満面の笑みを浮かべます。
そして、笑顔の連鎖が起きました。
たくさんのご家族も訪問してくださり
笑顔で「メリークリスマス!!」
変化が少ない老人ホームの日常です。
しかし、一緒に暮らす仲間がいます。
その生活を支える介護職員は家族代わりの共同生活者です。
クリスマスのような非日常から新たな思い出を共有できるのです。
「昨日は楽しかったね」
例え、認知症の方が
その時を忘れてしまったとしても
写真を見ながら会話が弾みます。
単調な日常の中に起きた小さな変化
それを発見できたら
幸せになります。
メリークリスマス!
もと京都大学大学院教授の外山義先生が提唱されたように
老人ホームは
「自宅ではない在宅」となります。
外山義著
(医学書院)
「自宅ではない在宅」ー高齢者の生活空間論
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/3970