株式会社エイジング・サポート

戦争体験と介護

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終戦記念日に振り返ること

終戦記念日に振り返ること

2023/08/15

終戦記念日に思うこと

老人ホームで働く人のミッション

1945年8月15日、終戦記念日

忘れてはいけないことがあります。
 

78年が経ちました。

ずいぶん日本人の戦争体験が過去のものとなりました。
しかし、私が介護の仕事をはじめた頃
戦争の当事者
戦地に行った人、送った人
戦争を体験してきた人がたくさんいました。
戦中派と言われる人です。

 

終戦の時、22歳だった人が今年ちょうど100歳を迎えます。

 

特別養護老人ホーム入居者の平均年齢

今は90歳を超えたという話も聞きますが
2000年の介護保険スタート時は83歳くらいでした。

すなわち大正6年前後生まれの方々です。

終戦時は28歳
青春のど真ん中を、戦争の社会で過ごした人たちが

老人ホームへ入居してきました。

 

特養で働く職員教育は、戦争時の生活を知ることに重きがおかれました。

もちろん人それぞれです。

 

いくつだったか?

どんな立場だったか?

どこで過ごしたか?

 

その体験が、現在の思考や生活にどんな影響を与えているのか?
それを知らなければ高齢者の記憶に寄り添った介護が提供できません。

 

語らず、黙したままの人
同じことを何度も何度も言い続ける人

 

伊丹空港の近くの老人ホームの入居者の中には

飛行機の音に怯える人もいました。

 

しかし、入居者は話を聞いてくれる人かどうかを観察していたように思います。

 

「この人は受け止めてくれる人」

 

「この人には話さない」

 

「戦争のことを教えてください」とお願いすると

ほとんどの方が目をじっとみつめ

話しはじめてくれました。

 

戦争体験を学ぶこと

高齢者の心を理解したい、Kaigoのミッション

「戦争と罪責」(野田正彰著/岩波現代文庫、初版1998年) 

 

戦争の時代、そして戦後を通じて

日本人は「悲しむ力」を失い続けてきた。

戦地で残虐な行為を行った将校、軍医、憲兵……。

彼らは個人としてどのように罪を意識し自らの行為と向き合ってきたのか。

精神病理学者による丹念な聞き取りをもとに解明する。

罪の意識を抑圧する文化のなかで豊かな感情を取り戻す道を探る。
(amazon紹介文から引用)

 

私が手にとって学んだ本です。

老人ホームで暮らす方々から肉声で戦争体験をお聞きして
後世に伝えていくことが
介護の仕事に携わる者のミッションだと教えられ

高齢者と一緒に暮らしながら、そのことに共感していきました。

 

「戦争」の対義語は「平和」と言われています。

私たちにとっては「福祉」です。
あるいは「対話」という人もいます。

驚いたことに「捕虜」だという人もいます。

Kaigoの価値とは

戦争を経験した全ての人から引き継いできたものです。

 

終戦記念日に何度も何度も考えること


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