関東大震災発生から100年、災害とKaigo
2023/09/05
関東大震災から100年
災害とKaigoを再考、BCP+BCM+介護経営
【FOEX防災フェア vol.2 開催レポート】
私が参加しているFOEXオンラインEXPOでは
9月5日
大切な命を守るために
『防災』をキーワードに
『こども・介護・環境』
の各EXPOが合同で
「FOEX防災フェア vol.2」を開催しました。
1923年9月1日、関東大震災発生から100年が経ちました。
震源地と規模は
相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9
東京 神奈川を中心とする南関東で大きな被害を出しました。
その特徴は地震から火災へ
警視庁の記録は「大正大震火災誌」となっています。
発生時間は正午の2分前、11時58分
その当時は調理器具はかまどや七輪
灯りはろうそく、提灯などだった時代です。
建物構造も木造、その中の仕切りは障子や襖などの紙素材
瞬く間に昼食前の大震災は大火災となったのです。
発災時は多くの被災者が宮城外苑の二重橋前広場に避難し
そこにバラックと言われる仮設の建築物を建てて
避難生活を送ったそうです。
その数はなんと21万人にまで及びました。
当時の記録をみながら
人の生活、まちの形成条件が変わり
災害の被害状況へ影響を与えています。
単なるマグネチュードの大小だけではなく
その地域の地勢、まちの成り立ち、人の営み方によって
災害規模や被害状況は大きく異なります。
その後もたくさんの震災が起きました。
阪神淡路大震災
東日本大震災
新潟中越地震
熊本地震などなど
まちが壊れ、人のいのちが犠牲になりました。
今では自分で動ける方向けには
公民館や学校の体育館などが一次避難所です。
高齢者や障がいをお持ちの方など
なんらかの援助が必要な方は
老人ホームなどが二次避難所として指定されています。
阪神淡路大震災で傾いた開設直前の特養
そのKaigo職員らの手によって
ケア付き仮設住宅が誕生し
各地の災害時の支援策として引き継がれています。
さらに全ての介護事業者に対して
介護報酬に絡めてBCPが義務化されます。
あらためて
「災害とKaigo」
を考える機会となりました。
「福祉はまちづくり」
「災害に強いまちと人」
災害によって失われたいのちから学ぶこと
この期待がますます高まると思います。
私たちは福祉とKaigoの担い手として
「BCP+BCM+Kaigo経営」という視点で
(P)プランから(M)マネジメント、さらには経営へ
「ウエル・エイジング減災塾」の開催も検討に入りました。
まだ防災、減災の専門家と議論をスタートしたばかりですが
これから、ここから
災害とKaigo
以下の特別講演も勉強になりました。
【特別講演1】
15:00~15:30
『乾物が、備蓄の常識を変える!』
(講演者)サカイ優佳子
一般社団法人DRYandPEACE代表理事
【特別講演2】
16:00~16:30
『大震災で誕生したプラネタリウム』
(講演者)杉中 愼
株式会社STARRING PLANETARIUM