タイの視察サポート報告
2023/10/07
高齢社会に入るタイの方と
ディスカッションしたこと
日本の介護の歩みを振り返る
東南アジアの高齢社会の動きから
日本の介護の歩みを振り返り
今を検証し
未来を予測したいと思います。
まだまだ続く社会の変化
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加齢をエイジング
介護をKaigoと表記して
エイジングとKaigo情報を
ブログにてお届けしています。
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東南アジア、タイの方々へ
日本のKaigoの変遷を説明する機会に恵まれました。
東京、千葉、仙台、陸前高田、大船渡市、八幡平市
在宅医療の講義から始まって
介護施設の住環境設計の学びへ
視察先は
特別養護老人ホーム
有料老人ホーム
小規模多機能
グループホーム
東日本大震災被災地
大学の研究機関を視察し
仕上げは国際福祉機器展という
超大忙しの視察となりました。
日本の介護の変遷は
1986年の長寿社会対策大綱までさかのぼりました(10.3%)
1989年のゴールドプラン(12.1%)
1997年の新ゴールドプラン(14.6%)
2000年のゴールドプラン、公的介護保険施行(17.4%)
とてもはやいスピードで高齢社会を歩んできた日本です。
タイの高齢化率は2021年時点では15.2%
日本、シンガポールに続いてアジア第3位となっています。
ざっくり日本の25年前です。
その時、日本は何が起こり
私はどんなKaigoの仕事をしていたのか?
ここで重要なことは過去を振り返りながら
現在を再確認し、未来を予測することです。
今回、タイの方々が感じたことを
25年前の私たちも感じていたはずです。
そして介護保険制度を選択した日本
制度設計が遅れているというタイの方々からみたら
安心できる日本の超高齢社会です。
視察で回った東京都、千葉県、岩手県
どこにいっても適切に運営されている介護施設があります。
それらは地域ニーズにあわせて
人の幸せを真剣に考える人たちによって運営されています。
過去を振り返り
視察メンバーとディスカッションを繰り返しながら
私たちが向かう未来を考えていきます。
これまでの歩みから、今日へ辿り着き
今回の振り返り、出会いから生まれた思考がありました。
それは新たなミッションと言っても過言ではありません。
今、私が伝えたいのは
人の生活と人間らしさ
日本からアジアへ循環するKaigo
実を言うと、タイからは
リゾート地で日本人向けの高齢者施設を作りたいという相談から始まりました。
東南アジア諸国は例外なくここから始まっていきます。
しかし、リゾート開発は自国の高齢社会課題の解決にはなりません。
視察メンバーは貴重な学びを得て
たくさんのディスカッションの機会と出会いを喜んでくださいました。
視察最終日には、リゾート開発の話は消えていました。
視察先で獲得できたたくさんの情報を整理して
メンバーお一人おひとりが具体的なプランを考え始めました。
また、本メンバーを中心にタイの国をサポートするチーム編成も視野に入っています。
もちろん日本とのタイアップが前提です。
みなさんのご支援をお願いする時が必ずあります。
本ブログを通して情報提供を続けてまいります。
ご興味がある場合は、お気軽にご一報ください。