頑張れ、ドクターヘリ! 救われるいのちが30%向上!!
2019/06/19
ドクターヘリについて情報提供をさせていただきます。
ゆるやかな絆の会 in 佐久の視察時|
佐久総合病院 佐久医療センターのドクターヘリが飛び立ちました。
私はかつて東日本大震災の支援の際に民間医療ヘリコプター存続の支援に関わったことがあります。
残念ながら維持費を賄うことができずその活動はストップしてしまいました。
しかし、必要なものは必要です。
私にできることは、まずは伝えること!
ヘリコプターを使った救急医療活動は国土の広いオーストリアから発祥し世界中でその活動は広がってきました。
日本では医師がヘリコプターに乗って医療が必要な場所へ駆けつけることを視点に「ドクターヘリ」と名づけられました。
この呼び名は、外国人から見ても分かりやすいと好評だそうです。
一般的にはヘリコプター救急、
英語ではAir Ambulance
もしくは HEMS(Helicopter Emergency Medical Service) と呼ばれています。
さて、ドクターヘリとは?
医療機器を装備し医薬品を搭載したヘリコプターを使い、
病院の建物の屋上や敷地内のヘリポートにて待機しています。
出動要請があり次第、医師と看護師が乗って速やかに離陸し、
救急現場へ向かいます。その時間は数分です。
そして患者さんのそばに着陸し、その場でけが人や急病人を治療し、
病状に適した医療施設へ患者さんを搬送します。
救急車と異なる点は、患者さんを搬送するだけが任務ではなく、
むしろ医師と看護師の医療スタッフをいち早く救急現場へ送りこむことが重要な役割です。
このことによって治療開始を早めることになりますから、重体の患者さんの命を取りとめたり、
治癒までの期間を短縮することができることになります。
HEM-Netの調査
1機について年間2億円ほどの運営費!
従来の地上救急にくらべて救命率は3割以上向上
完全に治って社会復帰のできた人は1.5倍
このように、すぐれた救命効果を発揮するドクターヘリです
しかし、日本ではまだ全国に普及するところまではゆきません。
むろん患者さん個人に負担がかかるようなことはなく、すべて国と自治体が負担しています。
この負担金をいかにして捻出するかが、今後のドクターヘリ普及の鍵でもあります。
医療費削減が検討されていますが、徹底して無駄を省き、
必要なものは認めて導入することを検討しなければならないと考えます。
ちなみに、1機2億円で全国50ヵ所に配備するとして年間総額100億円。
日本人1人あたりにすれば80円でしかありません。
わずかこれだけの費用で年間およそ25,000人がヘリコプターで救護され、
そのうち3割以上の人が命を落とさずに済むのです。
みんなの理解と覚悟がいのちを助けます。