好循環するスパイラルを作りだす〜介護経営スクール リプレイ版No.4
2019/06/27
介護経営スクール リプレイ版No.4
「好循環するスパイラルを作り出すシステム」
ある老人ホームで介護事故が起きました。
それは不適切なケアが原因とされました。
経営者は事故を起こした職員を追求していきました。
しかし、その職員は不適切なケアを行なっているという認識がありません。
この施設で働き始めてから研修を受けたことがありません。
職員に対して介護に関するルールの説明が不十分だったことも分かってきました。
結果としてご入居者は亡くなってしまいました。
その職員は
「私は警察に捕まるんでしょうか?」
と泣き崩れました。
そして退職!
その施設へ行政が介入し事故原因を解明していきます。
改善計画の作成と実行
当然としてその作業に必要な時間が取られていきます。
残業が増えます。
行政から研修の必要性があることも指摘されました。
外部から指導者が研修のためにやってきます。
しかし、その研修会に職員が集まりません。
「現場優先」という経営者側のもっともらしい方針が打ち出され
職員研修が機能していきません。
職員に必須の研修会でさえ「やりくり」ができない介護施設なのです。
サービスの質は向上することはありません。
連鎖的に職員が辞めていきました。
そしてまた起きた事故
この老人ホームで暮らす高齢者の立場になって考えてください。
不安、不満、嘆き
生きる意欲の低下
介護負担増
負のスパイラルに陥ってしまっています。
このような悪循環はいのちに関わっていきます。
適切な介護は高齢者の安定した生活を保証することができます。
適切な住環境は生活がしやすく
働きやすい職場環境は良いサービスを作り出し
有能な職員は安定した経営へ貢献してくれます。
安定した経営はさらに良いサービスを生み出し
高齢者が安心できる生活を支えます。
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#経営 #介護 #ニーズ