辞めたくなる職場を、働き続けたくなる職場へ変えるポイント

エイジング・サポート・ライブ_2021年5月30日の概要
（ゲスト）下田静香さん

株式会社エイトドア　代表取締役

セラピストリーダーズアカデミー編集長

（テーマ）「辞めたくなる職場」

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辞めたくなる職場とは？

介護施設は辞める職員が多い 全ての施設でそうなのでしょうか？
介護という職業を辞めたいのか ？
その介護施設自体を辞めたいのか？
今回課題にしたいのは後者

職場を辞めたいと思う時 その原因となっていることは何でしょうか？

１．給料が安い
これはよく介護業界の中で指摘されてきたことです。
その対策として介護職員処遇改善加算金が制定され キャリアパス要件が設定されていることなどを条件に
人事制度の見直しなどを求めてきました。
この加算金は決して低い金額ではなく、「処遇改善」には一定の効果を挙げていますが
果たして「辞める」介護職員は減っていないと思われます。
なぜならば、よほど人事政策面がお粗末な施設でなけれなこの処遇加算金を給料としてもらえるからです。


２．人間関係が悪い
これは大いにありそうな「辞める理由」ですね。
介護職と看護職の仲が悪い、という話はよく聞きます。
「看護師は怖い」と恐れる介護職員 「介護士は能力が低い」と嘆く看護師
正職員と非常勤職員の確執も起きている場合もあります。
これらは何によって起きるのでしょうか？
立場や専門性の異なる者同士の信頼関係の崩れ 言葉遣いも指摘されることもあります。
「口のききかたがなっていない」
「挨拶もできない」
こんな評価がたくさん聞こえてくる職場 確かに辞めたくなりますね。


３．経営方針が定まっていない
介護経営コンサルタントの立場で最も気になるポイントです。

組織を適正に動かすためには仕事の方向性を示す経営者がいて、それを各部署でつかさどる指揮官が必要です。
まずは、企業理念
もちろんどこにでもありますが、これを熱く職員に語らない経営者や施設長、あるいは語ることができない人もいます。
経営者の仕事は方針を示し、その上で日々起きる課題を判断することです。
職員の情報をもとに判断するためには先に明解な方針が示されていなければなりません。

例えば事業計画は1年単位の方針のもとに作られていきます。
これがどのようにして、誰の手によって作成され、日々の業務に反映されているのか？
経営者の判断はこの事業計画に照らし合わせて行われていきます。

しかし、それが曖昧であったり職員へ伝えられていない場合は組織は機能しなくなります。
それが業務の不都合になり不具合を起こし始めます。
当然に職員の不満になって、解消されることなく蓄積されていきます。


４．研修など教育のシステムが揃っていない
意外と多いのがこの理由。
施設長は言います。
「人手不足で研修ができない」
しかし、人が辞める理由は「研修もしてくれない」という不満。
仕事に研修は必須事項です。
研修の時間を作ることができないこと自体、組織がすでに乱れた状態です。

 

ライブゲストの下田静香さんも研修など学びの機会や学び方の方法を提供する仕事をしています。
その現場の状況を教えていただきました。
下田さんが介入している施設はおそらく問題がないでしょう。
学びの重要性に気付き、実行段階に入ることができているからです。


ところで、経営者向けの研修があまり多くはありません。
リーダー向け研修もありそうで少ないと思います。
単発のセミナーはあったとしても継続的なスクール形式は多くはありません。
あったとしてもなかなか長期で参加してくれません。

エイジング・サポート・アカデミーの
「介護のプロ養成コース」では
施設長・管理者向けの「介護経営スクール」と
現場のリーダー向け「介護リーダー」研修を提供しています。


今回のライブテーマ「辞めたくなる職場」を改善するため
さらに、経営者層とリーダー層に的を絞ったスクールの充実をはかることとしました。

夢を持って
笑顔で
あいさつを交わし合いながら
みんなが仲良く
働き続けることができる職場
これこそが 介護サービスの基本だと思うからです。