介護報酬改定2024/医療に依存しすぎない医療連携強化
2023/11/25
2024年、介護報酬改定の検討項目から
特別養護老人ホームの医療連携強化
特別養護老人ホームの重度化対応における医療連携強化は重要課題ですが、
過剰な医療依存になると高齢者の生活が犠牲になりがちです。
もともと医療にあった認知症ケアと看取りケアが重要になると私は考えます。
特別養護老人ホームの医療体制強化について
厚生労働省が介護報酬改定に向けて提案(2023年11月17日発表)
特別養護老人ホームで高まる入所者の医療ニーズにどう対応していくか
2024度の介護報酬改定について社会保障審議会・介護給付費分科会検討情報です。
厚生労働省は複数の具体策を提案。
これから、現場の関係者の意見を聞きなが検討が重ねられていきます。
これで分かるように
特別養護老人ホームはますます重度化対応が求められていきます。
〈厚生労働省案|協力医療機関との連携体制の構築〉
以下の(1)から(3)の要件を満たす協力医療機関を定めることを義務化する。
しかし、1年間の経過措置を設ける。
(1)入所者の急変時などに、医師や看護職員が夜間休日を含めて相談対応する体制が確保されていること
(2)診療の求めを受け、夜間休日を含めて診療が可能な体制を確保していること
(3)緊急時に原則入院できる体制を確保していること
※ 複数の協力医療機関を定めることで(1)から(3)を満たすことも可能
在宅医療を担う医療機関、在宅医療を支援する地域の医療機関などとの実効性ある連携体制の構築を進める狙い。
あわせて
◯ 1年に1回以上の頻度で、協力医療機関と緊急時の対応などを確認し、その医療機関名を指定権者へ届け出る
◯ 利用者が協力医療機関へ入院した際に、病状が軽快したら速やかに再入所できるよう努める
などを現場に要請する。
利用者の現病歴などの情報を協力医療機関と共有する会議の定期的な開催を、新たに評価する。
〈厚生労働省案|緊急時などの対応方針の策定〉
配置医師の対応が困難な場合の緊急対応について
施設、配置医師、協力医療機関の3者でそれぞれの役割分担などを協議する。
その内容を、特養ホームが運営基準であらかじめ定めることとされている
「緊急時等の対応方針(緊急時等対応マニュアル)」に反映する決まりとする。
「緊急時等の対応方針」について、
配置医師や協力医療機関の協力を得て、1年に1回程度の頻度で定期的に見直すことを義務付ける。
〈厚生労働省案|配置医師緊急時対応加算の見直し〉
現行で早朝、夜間、深夜の対応を評価している「配置医師緊急時対応加算」の要件を緩和する。
日中であっても、配置医師が通常の勤務時間外に駆けつけて急変などに対応した場合は
一定の評価を行うことにする。
〈厚生労働省案|透析患者への対応の評価〉
人工透析を要する入所者を医療機関へ連れて行く施設を新たに評価する。
その負担を考慮し、家族や病院による十分なサポートが見込めず
特養の職員が月に一定回数以上の送迎・付き添いを担っているケースなどを対象とする。
重度化対応の要は認知症ケアと看取りケア
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